こんにちはネルです!
今回は「圧倒的な数字が提示されたときは、疑う癖をつけよう」というテーマで話をしていきます。
参考にした本は、中西輝政『本質を見抜く考え方』です!
「考える技術」について、端的にたくさんの重要な事柄がまとめられていて、とても勉強になる本でしたよ!
- アンケートの数値を疑う癖をつけたい
- 多数決の危険性について考えたい
- 物事を深く考えられる人になりたい
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
圧倒的な数字を見たときは疑う癖をつけよう
とても大切な心構えとして、「アンケート結果などで”圧倒的な数字”を見たときは、まず疑う」というものがあります。
圧倒的な数字とはたとえば、「国民の98%がアップルウォッチに興味を示している」などの、とても目立つ数値結果のことですね。
ではなぜ、こういったデータを疑うべきなのか、それは
「情報を意図的に操作している人がいる」もしくは、「多くの人が思考停止に陥っている」からです!
情報は意図的に操作されていることが多い
アンケートは、どのように設問をするかによってその回答傾向が大きく変わるのは有名な話です。
たとえば先ほど出した例「国民の98%がアップルウォッチに興味を示している」という場合で考えてみます。
こういったアンケートはたいてい、以下のような設問となっています。
【最も当てはまる番号を答えてください】
- すでにアップルウォッチを持っている
- 現在アップルウォッチに強い興味がある
- アップルウォッチを触ってみたいと思う
- 全く興味がない
このアンケートをした場合、ほとんどの人が2か3に回答することがわかると思います。
そして、着目すべきところは、1から3のどれを選んでも「アップルウォッチに興味がある」という枠に入れることができるという点です。
データは結果だけを見ていては危険
これから言えることは、「データは結果だけを見ていては大変危険である」ということです!
その結果は何を示しているか、という視点だけではなく、
- 「どういった調査がどれくらいの規模でされたのか」
- 「他の同じようなアンケートでも類似した結果となっているか」
といった姿勢で、数値を疑う癖を持つことが重要なんです!
「信頼できる情報ソース」を自分で先に見つけておくことが重要
では、こういった「操作された情報」に踊らされないようにするために何が重要なのか。
それは、「信頼できる情報ソース」をあらかじめ自分で見つけておくことです!
そのためにも、日頃から複数の情報にあたり、「ここの情報ソースは〇〇勝△△負であった」とデータを持っておくと、いざという時に信頼できる情報にさっとたどり着くことができると言います。
しかし、ここまでデータをしっかり取ることも大変だと思います。
そういった場合、たとえばスマートフォンのニュースアプリは2つ以上を同時に使用するなど、「複数の情報ソースを見比べる」癖をつけておくだけでも、情報の正確性に対する感度というものは大きく上がっていきますよ!
全員一致は誰もきちんと考えていない?
ここで、今回参考にした本から、ちょっとした小話の紹介です。
ユダヤ人の社会は、全員一致は誰もきちんと考えていない証拠と判断する。これはサバイバルにかかわる大切な教えである。
(本文引用)
なんと、ユダヤ人は「全員意見が一致している場合は、誰もきちんと考えていない」と捉えるそうです。
これは逆に言えば、すべての人が他人の意見に対して疑うことなく「ありのままに」受け入れている状態のことですね。
こういった状態がいかに危険であるか、ユダヤ人は経験的に把握し、常にお互いに反対意見を言い合えるような関係だということです!
人の意見や情報にしっかりと向き合い、反対意見が言えるような姿勢を身に着けていきたいですね!
まとめ
今回は、『本質を見抜く考え方』より、「圧倒的な数字が提示されたときは疑う癖をつけよう」というテーマで話をまとめていきました!
情報がわかりやすく提示されているときこそ、「それは本当に正しいのか?」という知的態度を取ることが重要なんですね!
- 圧倒的な数字がある場合は、意図的に操作されている可能性を疑うべき
- データは結果だけではなく、そのプロセスも見る
- 普段から複数の情報源にあたる癖をつけるのが大切
今回は、この本のなかでもごく一部を拾って話を進めていきましたが、この本自体は非常に幅広い「思考方法」について分析されていて、大変勉強になる本でした。
ビジネスマンには特におすすめの一冊です。
気になった方はぜひ手にとって見てください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!