『20代で得た知見』を読了しました。
印象に強く残る箇所がいくつかあったので、ピックアップしてまとめていきます!
- 「いいですか。大人なんて存在しません。」
- 「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」
- 「それについてはもう知っている」と思う時、人間は退屈する。
【目次】
20代で得た知見の「感想」
自分は、著者「Fさん」の本を今回初めて読みました。
感想としては、エッセイらしく、「結論をはっきり言わないけれど、なんだか心に残る言葉」というのが数多く散りばめられていました。
また、恋愛に関する記述も沢山あったのですが、
著者のFさんが、「男目線なのか、女目線なのかわからない」書き方を意図的にしているように感じました。
調べてみると、やはりFさんの性別については「男性だろう」という推測はされているものの、明確に本人から情報は出されていないようです。
そういった雰囲気で、約190もの小見出しでエッセイがつづられている本でした!
そんな中から、「これは心残った!」と感じた名言3点をまとめていってみます!
「名言」3点まとめ
それでは、順番にまとめていきます。
①「いいですか。大人なんて存在しません。」
これは、No.9「大人なんて存在しない」に載っていた言葉です。
本文から引用します。
いいですか。大人なんて存在しません。大人も大人がなにかよく分かっていない。
(中略)
というのも、最初から子供同士として話せばよかった、と思う相手が多いのです。
(Kindle位置:335)
個人的に好きなのは、「大人なんて(一切)存在しない」と言い切ってしまっている点です。
つまり、「自分も含めてみんな子供みたいなもんだ。」と言っているんですね。
もしここを、「意外と、本当の大人は少ない。」なんて言っていたら、周りを馬鹿にするような響きになっていたのでは?と感じます。
全員が子供だからこそ、お互いが”大人ぶって”接するのではなく、子供だという前提でコミュニケーションを取っていく。
たしかに、大半のコミュニケーションは、このことを意識した方がうまくいくのではないか、と感じました。
②「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」
続いて、No.49「大前提として人は、食事したものしか排泄できません」に載っていた言葉です。
「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」
詳しい方は知っているかもしれませんが、この言葉は、あの「太宰治」の名言だそうです。
この名言を読んだ時は、「え・・?本を読むような奴は、孤独な寂しい人だって言いたいの?」と思いました。
しかし、決してそういうことではないのです。
そこには羨望が混じっている。それと同等以上に、嫌味が滲んでいる。 本は読んだ方がいいのです。
(中略)
読んだ本の数だけ、言葉が、孤独が通じる人の数が増えるからです。
(Kindle位置:746)
もっと分かりやすく、「超意訳」すると以下のような感じでしょうか・・・?
「あ、君は本を読まないんだね。さぞ、孤独とは無縁な生活で、常に友人に囲われている日々なんだろうね。いや~羨ましいよーー。」
嫌味たっぷりですが、こんな意味を含んだ名言なんだと解釈しました笑
人は誰しも孤独だからこそ、本を通じて世界を広げていくべきだ。
そういうメッセージを感じ取りました!
③「それについてはもう知っている」と思う時、人間は退屈する。
最後に、No.70「退屈を殺す」に載っていた言葉です。
個人的に日頃から大事にしている事の一つに、「すでに知っていることでも、時間をおいて見直す」ということがあります。
「それについてはもう知っている」と思う時、人間は退屈する。ならば「私はそれについてなにも知らない」と一歩下がる時、私たちは退屈しなくて済む。やったことないことは、それをやるまでよく分からない。
(Kindle位置:1,105)
「これって~~~だろ。」
「あれって結局、〇〇○ということでしょ。」
こんな風に何でも安直に結論づけて、勝手にスッキリしていは、「退屈しちゃいますよ。」というのが著者の主張です。
人生を退屈しないために、自分が知らないことを増やす。
そして、自分が知らないことを知るために学び、行動し続ける。
その大事さを改めて学べた文章でした。
「新しいことに挑戦しなくなったとき、人は急速に衰える。」なんてことも言いますからね・・・!
まとめ
今回は、『20代で得た知見』より、名言を3点ピックアップしてまとめてみました!
昔からエッセイも時々読むんですが、リラックスして読んでいたら、ふと「心に刺さる名言」が急に飛び出すので、個人的に好きなジャンルです!
普段から、難解な本やロジカルなビジネス書を中心に呼んでいる人ほど、時にはエッセイを読んで、著者の言葉にじっくり向き合うことをおすすめします。
- 「いいですか。大人なんて存在しません。」
- 「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」
- 「それについてはもう知っている」と思う時、人間は退屈する。
今回まとめた明言でビビッときたものが一つでもあれば、ぜひ本書を直接手に取ってみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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