「名刺交換会をしても意味がない。」
こういった記述を、最近のビジネス書ではよく見かけます。
しかし、だからといって、「ごく狭く深い関係が絶対に良い。」と言われても・・・。
なんだか、完全に賛成できないような気もしていました。
やっぱり周囲を見ていると、「交友関係が広い人」が、得をしているように見えますもんね。
そんなときに見つけたのが以下の答え。
結論から言うと、
「人脈は ”面積” で決まる」
ということなんです。
とても響いた言葉だったので、簡単にまとめます!
人脈は”面積”で決まる!
人脈は、「幅」か「深さ」か。
この論争にバッサリ、とても納得感のある解答を得られました。
「人脈に大事なのは、幅と深さ、つまり面積」ということです。
つまり、縦軸が人脈の深さ、横軸が人脈の広さだとして、その”掛け算”で、人脈力が決まるというわけなんです。
だからこそ、「人脈は、幅が大事だ。」とか、「いやいや、深さが大事だ。」とか一面だけで論争しているのはナンセンス。
そのどちらのベクトルも重要な要素となっているわけなんです。
まずは、この「人脈は面積で決まる」という概念を意識してみてください。
では「人脈面積」を最大化させる方法は?
それでは、この人脈の面積を最大化させるにはどうすればよいのでしょうか?
それは、横軸と縦軸をバランスよく育てること。
つまり、「人脈の幅と広さ」の足りていない部分を優先的に伸ばす、ということが正解です。
これを理解するために、以下の例題とその解答を見てみてください。
【面積についての例題】
それでは、ここで「人脈という面積を最大化させる方法」について例題を挙げてみます。
<問題>
「縦と横の長さの和が10cmになるような長方形のうち、面積が最大となるものを作れ。」
ここで、縦が人脈の深さ、横が人脈の広さ、だと解釈しながら読み進めてください。
縦1cm、横9cmの長方形だと、面積は、1×9=9
縦4cm、横6cmの長方形だと、面積は、4×6=24
・・・と、ここまできたらわかる人が多いと思います。
そう、面積が最大となる縦・横の値は、5cmと5cm。
つまり、”均等に割り振った時”なんです。
このとき、縦5cm、横5㎝の長方形(正方形になります)。面積は、5×5=25です。
つまり、人脈という面積を最大化させるには、「深さか広さ。自分が足りていない方を重点的に伸ばす。」ということなんです。
人脈の広さが圧倒的に足りない人は、名刺交換会も1つの手
人脈力は、面積で決まる。
そして、広さと深さのバランスを取ることが、最も人脈力をつけるうえで効率が良い。
そのため、人脈の深さはあるけど、幅が足りない、、、という人は、「名刺交換会」に参加するのも1つの手だと思うんです。
ここで得た人脈の広さが、思いもよらなかった作用をもたらし、急激に深さも伸ばしくれる。
そんな爆発力を秘めていることもあるんですね。
だからこそ、「名刺交換会」が必ずしも馬鹿にできるものではないんです。
しかし、一方で、「名刺交換」ばかりに意気込んで、深い関係を築けていない人。
こんなタイプの人は、人脈の広さばかりを育てても、その実りは得られない、といことになります。
普通、「あいつは人脈が広い」とかいった表現はしますが、「人脈が深い」なんて言い方はほとんどしません。
繰り返しますが、大事なのは、「人脈の面積を育てること。」
これを意識することが、正解だということなんですね。
マズローの発言
ここで1つ、少し違う角度から人脈力についての話をします。
有名な「マズローの欲求五段解説」を唱えた、心理学者のマズローという方をご存知でしょうか。。
このマズローが言った、人間の最もレベルの高い欲求、「自己実現の欲求」について、こんな言葉を残しているそうです。
「自己実現を成し遂げた人の多くは、友達は少なく、ごく少数の人と深い関係を築いている。」
マズローは、「成功した人というのは、狭く深い人脈がある。」と言っているんですね。
あなたに親友と呼べる人はいますか?
ここまでは、「人脈は面積だ」と述べてきました。
ここで以下の問いについて、考えてみてください。
「あなたは、『この人こそが親友だ。』そう呼べる人が、すぐに頭に浮かびますか?」
・・・これ、けっこうパッと答えられない人が多いと思います。
何が言いたかったかと言うと、
「多くの人は、普通に生活していると、人脈の広さは自然に増えるが、深さはなかなか育たない」ということです。
だからこそ、この「人脈は面積」という言葉を意識し、特定の誰かと深い関係を築くこと。
これをより意識することが正解なんじゃないか、そう思えたという話でした。
まとめ
今回は、「人脈力は面積で決まる」という話をしてきました。
広さ・深さ論争を、上から俯瞰的に見て、「そのどちらも大事。要は掛け算だ」と気付きを与えてくれた本。
とてもビビッときた記述で、ついまとめて記事にアップしてみました。
タイトルが「20代は残業するな」なんて、かなり自己啓発よりのような本ですが、内容は非常にロジカルに書かれていて、私のとてもお気に入りの本です。
今回の話に少しでも惹かれた方は、ぜひ詳しく本もチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!